社団名 | 一般社団法人 船舶安全機構 |
設立年月日 | 平成22年7月23日 |
理事長 | 城戸 良香 |
理事 | 城戸 常太 |
所在地 | 広島市南区宇品海岸2-23-36 広島海上ビル |
電話番号 | 082-505-1089 |
FAX | 082-253-3355 |
社団の活動 | |
(事業内容) | 広く、下記の諸事業の活動を通じて、海運にかかわる安全・安心輸送の確保を目的に、その普及、促進を図る。 |
船舶安全診断 AIS、GPSによる航跡の解析と評価 船員安全教育講習 衝突、乗り揚げ、労働災害に関するコンサルタント業務 航海機器類の販売 海事関係ソフトの販売 |
|
顧問 | 神戸大学 名誉教授 杉浦 昭典 田川総合法律事務所 |
アドバイザー | 神戸大学 名誉教授 古荘 雅生 |
共同研究先 | 神戸大学海事科学研究科 |
提携先 | 有限責任事業組合エーアイエス・ライブジャパン 鈴木海事補佐人事務所 |
今から263年前の江戸時代に出版された和船船員の安全航海手引書『船乗重宝記』に「船乗り油断すまじきこと」として「波風船を傷めず、水主の油断事をそこのう」また「車は前を見て徳あり、船は四方を見て油断することなかれ」とある。今でも海難事故には本来なら避けることができるのに発生してしまったという事例が多い。その原因は「油断」と「怠慢」にある。
船と航海の安全は乗組員個々の自覚によって守られる。航海当直の原義はワッチすなわち見張りである。航海機器が充実していても活用しなければ何の役にも立たない。航海機器を活用できてもそれだけでは不十分である。航海機器は航海当直の援助手段として利用されるが、それが航海当直のすべてではない。当直者が研ぎ澄ました五感を働かせることにより、はじめて航海の安全が全うされる。
船は生き物である。生き物は必ず老化する。老化すれば性能が低下し、時には致命的な故障を発生する。船体や諸設備の故障はそのまま船と乗船者の事故につながり、航海の安全を妨げる。消防・救命という定期点検の対象となるような設備に限らず、あらゆる設備と目の届き難い船体の隅々まで常に点検と手入れを手抜きなく励行することが安全運航の基本であり、乗組員の仕事である。
乗組員に船員としての自覚を促し日常的に教育するのは伝統的に船長の責務であり、リーダーシップの有無が航海の安全を左右する。
神戸商船大学 名誉教授
杉浦 昭典
杉浦 昭典